必要に応じて従業員を雇う
従業員を雇う場合のリスクを理解する
会社の一員として働くのではなく、自分の実力で勝負する自営業はやりたいことを仕事にできますし、働く時間を自分で決められます。ただ、最初は仕事が少なく、予想を下回る売上や利益になる可能性はあります。
そのため、ある程度の貯蓄を作った状態でスタートさせた方が事業を継続しやすくなります。また、仕事が忙しくなり、人手が欲しくなった場合は従業員を雇うことを考えるでしょう。その際に重要なことは、雇うリスクを理解することです。
従業員を雇うということは、給与や福利厚生など人件費が発生します。つまり、従業員の数が多くなると人件費が2倍や3倍と増えます。ですから、人手不足に陥った状態だったとしても、安易に雇うのは止めましょう。

仕事量や今後の見通しで判断する
自営業で人手不足を解消するために雇う場合は、現状の仕事量や今後の見通しで判断することが大事です。まず、現状の仕事量が多くてこなすのが辛い場合は、短期間だけでも良いので雇いましょう。
1週間や1か月のように短期間だけの雇用なら一時的に人件費は多くなりますが、それ以降は通常通りに戻るので負担がずっと続くわけではないです。また、今後忙しくなることが決まっている場合は、その時に備えて早めに人材を募集しておくべきです。
急に募集しても思うように集まらなければ、2人や3人分の仕事を自分だけで対応したり、先方に迷惑をかけたりする可能性があります。会社の規模が大きくなり、売上や利益が増えているなら短期だけではなく、長期で雇用する人材を探しても良いでしょう。
事業を始めるには、開業届出書や所得税の青色申告承認申請書等の書類が必要で、提出先は納税地の税務署です。届出書は事業開始から1ヶ月以内、青色申告承認申請書は2ヶ月以内に提出する必要があります。